1.背景
Salesforceで受信したメールに合わせてケースを作成する方法の一つである、メール-to-ケースの設定を実際に設定して紹介します。
2.設定方法
以下を参考にしています。
『設定』画面からメール-to-ケースの設定画面を開く。
(下記画面のようにメール-to-ケースの説明画面が表示された場合は[次へ]を押下する)

[編集]を押下する。

「メール-to-ケースの有効化」、「オンデマンドサービスを有効化」にチェックをつけて[保存]を押下する。
※メール-to-ケースは一度有効化すると無効化はできませんのでご注意ください。

ルーティングアドレスの[新規]ボタンを押下する。

「ルーティング名」、「メールアドレス」を入力、「ケース発生源」を選択して[保存]ボタンを押下する。

今回設定した項目の簡単な説明は以下の通りです。
・ルーティング名:ルーティングアドレスの名前です。任意の名前を設定可能です。メール-toケースの機能で作成されたケースの詳細画面からメールを返信したとき、相手側からはこのルーティング名で設定した名前からメールが送信されてきているように見える形になります。
・メールアドレス:一意のメールアドレスを指定します。メール-toケースの機能で作成されたケースの詳細画面からメールを返信したとき、相手側からはこのメールアドレスからメールが送信されてきているように見える形になります。設定後にメールアドレスの検証が必要になる場合があるので、検証用メールがすぐに確認できるアドレスを設定するのが良いです。
・ケース発生源:メール-to-ケースの機能で作成するケースの「発生源(Origin)」項目に設定する値です。
設定完了後、以下のようにルーティングアドレスが追加されていると思います。

上記「メールアドレス」に設定したアドレスに対して、以下のように検証用のメールが届いていると思います。本文のリンクを押下して、検証を完了します。


以下のようにルーティングアドレスの「確認」が”検証済み”となっていれば成功しています。

以上でメール-to-ケースの簡単な設定は完了です。
3.動作確認
メール-to-ケースはの動作確認について記載します。
ルーティングアドレスの「メールサービスアドレス」に記載されているアドレスに対してメールを送信することで、メール-to-ケースの機能が起動し、ケースが自動生成されます。

メール送信後、以下のようにケースが作成されていることが確認できると思います。

受信したメールの本文は「説明(Description)」、件名は「件名(Subject)」、送信元の情報は「メールアドレス(SuppliedEmail)」や「名前(SuppliedName)」にそれぞれ格納されていることが確認できると思います。


また、ケースの詳細画面からメールの返信をする場合、メール-to-ケースの設定で設定した「ルーティング名」、「メールアドレス」が送信者として設定されていることが確認できると思います。

4.最後に
メール-to-ケースの細かい設定については別途記載しようと思います。